「オシムの言葉」を読む


著者: 木村元彦
出版社:集英社インターナショナル

読書記録に載せる対象になったり対象外になったりする。ノンフィクション本だが、他に載せるとことてないので載せておこう。

当時、多くのサッカーファンから歓迎された前日本代表監督オシム。私もその1人であり、この本も発表数日後に購入し読んだ記憶がある。そこには壮絶な旧ユーゴ時代のストーリーがちりばめられており、オシム語録と言われる独特の言い回しの重みを教えてくれる。
今現在、オシムから岡田になって久しく、更にはW杯出場も決定済みだ。その今だからこそ改めて本書を手に取りたくなってくる。それはもしかすると、岡田監督の手腕に対して不満があるからかもしれないが、少なくともプラスアルファとしてのオシムの言葉はきっと生きるはずだ。
旧ユーゴ解体前後はもちろん日本人には想像も付かない果てしない人生経験とサッカー愛を知るためにも、ぜひ本書をお奨めしたい。
(2009年7月記す)






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