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「男たちの大和」を読む


著者: 辺見じゅん
出版社:ハルキ文庫

小説ではなく、生存者たちの証言をもとに、大和の完成から乗組員の戦後を描いたノンフィクションドキュメンタリーもの。

実際の生の証言で構成されているだけに、戦時中の生々しい描写がそこにはある。その重みは計り知れない。きれいごろでは済まない現実がそこにはあったことを刻み込まなければなるまい。戦後編は更に辛い。その精神を抉るような残酷なセリフ。彼らにとって、海軍内の厳しい戒律は戦時真っ只中よりある意味辛い物だったというが、戦後のそれもまたそうなのではないかと思うくらい。まだ全然足りない。もっと理解しないとあまりにも申し訳が立たないんではないか。

映画については、証言者の内田さんのエピソードを軸にして、本ドキュメンタリーを下敷きに小説化したような形になっている。映画には直接的な戦後編はなかったために、ぜひやっていただければ嬉しいところだ。
(2006年3月記す)


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