「古代遺跡をめぐる18の旅」を読む


著者:関裕二
出版社:講談社-α新書

最近お気に入りの関裕二が、これまた最近お気に入りの考古学遺跡についての旅本を出していたので購入して読んでみた。

18の遺跡はメジャー、マイナーどちらも含まれていて、全く知らなかった半分くらい含まれていた。また名前だけなんとなく知っているものも含めれば、今後の畿内山陰九州の散策の参考資料としては非常に興味深いものがあり一級品と言えそうだ。

文章自体は旅の文章から解説、何が注目すべき点なのかが平易に書かれていて、初心者も非常に読みやすい内容になっていると思う。列車バス車それぞれの行き方もバッチリ説明があるのが嬉しい。

なお、18の旅とは、以下の通りとなっている。

・纏向遺跡(奈良県桜井市天理市
・三内丸山遺跡(青森市
・荒神谷遺跡・加茂岩倉遺跡(島根県出雲市郊外の斐川町雲南市
・さきたま風土記の丘・稲荷山古墳(埼玉県行田市
・吉野ヶ里遺跡(佐賀県神埼市吉野ヶ里町
・池上曽根遺跡(大阪府和泉市泉大津市
・亀形石(奈良県・明日香村
・唐古・鍵遺跡(奈良県田原本町
・遠所遺跡・入佐山三号墳(京都府京丹後市・兵庫県豊岡市
・妻木晩田遺跡(鳥取県米子市郊外の大山町
・青谷上寺地遺跡(鳥取市
・出雲大社境内遺跡(島根県出雲市
・鬼ノ城(岡山県総社市
・高良山(福岡県久留米市
・金田城(長崎県対馬市
・西都原古墳群(宮崎県西都市
・小迫辻原遺跡(大分県日田市
・上野原遺跡と二つの高千穂峰(鹿児島県霧島市



現状、行ったことがあるのは童年時に訪れた吉野ヶ里遺跡のみとなっているのが何とも寂しい限りだが、私的には先ず手頃な唐古・鍵遺跡や池上曽根遺跡、纏向遺跡から攻略攻略していきたいところである。また飛鳥については訪れた時にチェックしておきたい。
(2006年12月記す)

[追記]
2009年6月の時点で、纏向遺跡、池上曽根遺跡、亀形石、唐古・鍵遺跡に出かけることが出来たことを報告しておく。






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